稚内研修旅行 NO.5
■稚内市役所の観光振興課を訪問 1億円のキャンペーン
2日目は、稚内市役所の観光振興課の課長さんと係長さんから話しをききました。
稚内市の冬のキャンペーンであるカニの食事補助金制度は、
観光振興というより、稚内定期就航飛行便の搭乗客増強キャンペーンとして
11月から3月までの期間、3年前から始まったといいます。
1食5千円の補助金で、総額1億円も市単独でかけています。
飛行機を使ってくれた客に対して、1年目は旅館を通じ、
2年目以降はクーポン券を使って旅館と飲食店を通じて、今年が3年目といいます。
それまで、冬場の観光客はゼロに近かったのですが、
このキャンペーンがあたり、現在旅行代理店を通じて2万5千人、全体で10万
人の集客があったそうです。1年間では78万人の観光客があるそうです。
観光予算は1億3千万円、サハリン館に4千万円、冬場のキャンペーンで1億円
かけています。
課題は、通年観光であり、そのために市の予算を1億円出したわけですが、
厳しい財政状況のなかで、このまま続けるわけにもいかず、
いつ見切りをつけるか、担当者は頭を悩ませていました。
また、宿泊収容人数が3800しかなく、設備も小さくよくないといっていました。
確かに、全日空ホテルを除くと個人の民宿のような旅館や小さなビジネスホテル
程度しか目につきませんでした。
稚内市は、水産業・酪農・観光を産業の3本柱にすえているといいます。
水産業の低迷のなか、観光に活路を見出そうとしているわけですが、
なかなか観光が柱に育たないと担当者は嘆いていました。
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